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黒岩祐治のメディカルリポート 
〜20回 < 21回〜40回 > 41回〜
テーマ ゲスト
21 末期がん患者の場合・4 水上治さん(東京衛生病院健康増進部長)奥仲哲弥さん(山王病院呼吸器センター長)岡信子さん
鮫軟骨、アガリクス、AHCC、メシマコブなどのサプリメントや健康補助食品の市場は、1兆円を超えています。現に、これらを頼りにしているがん患者さんはたくさんいます。その一方で、「メシマコブでがんが消えた」などという本を出版していた出版社の社長らが、逮捕されるというニュースもありました。私たちはあふれかえる情報を前に、どう向き合えばよいのかを考えます。
22 末期がん患者の場合・5
帯津良一さん(帯津三敬病院名誉院長、日本ホリスティック医学協会会長)大野聰克さん(帯津三敬病院中国室、(元患者))奥仲哲弥さん(山王病院呼吸器センター長)
代替医療は西洋医学以外の医療で、漢方からサプリメント、呼吸法など様々です。まだ認知されていない療法もあり、西洋医学で改善できなかった大勢のがん患者たちが集まります。今回は、がん患者に対し気功を積極的に取り入れている病院を取材しました。それは、動きを伴う「内気功」というもので、自分の身体の中の気を高めるものです。
23 置き去りにされた患者たち
 ディスレクシアの場合
竹田契一さん(大阪教育大学名誉教授、日本LD学会常任理事)藤堂栄子さん(NPO法人EDGE代表)藤堂高直さん
ディスレクシアは、LD(学習障害)の一つで、文字の形を認識しづらい、すらすら読めない、その意味を理解しにくいなどの障害が現れます。今回は、ディスレクシアへの正しい理解と教育を支援するNPO法人EDGEの代表者と、日本LD学会の常任理事、ディスレクシアを抱えながら建築分野で才能を発揮する学生を招き、ディスレクシアとは何か、サポート体制がどうあるべきかを考えます。
24 置き去りにされた患者たち
 在宅医療の落とし穴
太田秀樹さん(おやま城北クリニック院長)大和田潔さん(東京医科歯科大学臨床助教授)
高齢化社会が進む中で厚生労働省が推進する在宅医療ですが、現実には様々な問題があります。患者の栄養管理の不徹底、合併症の見落とし、介護者の共倒れなどです。今後はその質を低下させない様に、地域で連携を取り患者を診るシステム作りと、医療者の意識が求められます。
25 検証!最先端ガン治療法
 免疫細胞療法
江川滉二さん(東京大学名誉教授)武藤徹一郎さん(癌研有明病院院長)
現在注目の免疫細胞療法。副作用が無いということですが、費用が高額なことと、その療法は難しく、専門医以外ではSOP(標準業務手順)の信頼性に欠けるなどの問題があります。普及の為には大学病院で専門科を作ることや専門医による研究チームを作り、データを出していく努力が必要です。
26 新医師臨床研修制度の光と影 北村聖さん(東京大学医学部附属病院総合研修センターセンター長)村上信乃さん(日本病院会副会長、国保旭中央病院名誉院長)
研修医の待遇改善のために導入された臨床研修制度は、意外な副産物として、非都市部にある病院の医師不足を招きました。大学に残る研修医が半減したため、市中病院からの医師の引き上げが始まったのです。過重労働に疲弊した医師の大量退職、患者を受け入れられない病院、さまよえる患者たち…。地域医療を根元から揺るがすことにつながった「新医師臨床研修制度」について考えます。
27 病院崩壊ドミノ現象の危機 村上信乃さん(日本病院会副会長、国保旭中央病院名誉院長)平井愛山さん(千葉県立東金病院院長)
地方の中核病院が崩壊の危機を迎えると、悲鳴をあげています。地域による偏在が生み出す医師不足が、大きな原因です。医師不足により一つの病院が危機を迎えると、その周辺の病院が同様に危機を迎えることになり、次々、次々と危機が拡がっていきます。まさに、ドミノ倒しのように地方の医療が崩壊へと向かって進んでいく、この問題について考えます。
28 さまよえる医療難民
 療養病床削減の衝撃
安藤高朗さん(医療法人永生会理事長、全日本病院会副会長)有坂フミ子さん(地域包括支援センターあだち所長ケアマネジャー)
今回の医療制度改革では、入院医療の必要がない「社会的入院」をなくして医療費を減らす狙いで、今後6年間に療養病床を現在の38万床から15万床まで削減することが決定しました。患者の追い出しなども考えられる中、厚生労働省は老人保健施設や在宅医療への移行を描いています。はたして、患者の受け皿や在宅介護が本当に整備されるのかを考えました。
29 さまよえる医療難民
 あるパーキンソン病患者の場合
塩澤瞭一さん(関川病院理事長)有坂フミ子さん(足立区の地域包括支援センターあだち所長)
あるパーキンソン病患者が発症から3年間に、7つの病院で12回も入退院しました。なぜ、入退院を繰り返さなければならなかったのか。療養病床削減は、このような患者や一般病床、介護老人保健施設などにどう影響するのか。また、現在は特別養護老人ホームに入居していますが、医療行為が必要になれば、ここも退去せざるを得ません。行き場のない患者と家族を追いました。
30 療養通所介護の挑戦 当間麻子さん(療養通所介護推進ネットワーク代表)佐藤美穂子さん(財団法人日本訪問看護振興財団常務理事)
介護と医療が必要な患者とその家族をサポートする仕組みとして注目の「療養通所介護」。平成18年4月の介護報酬改定で認められたものです。愛媛県松山市の東松山訪問看護ステーションでは、試験的に平成14年から療養通所介護患者が通えるデイサービスを開始しました。療養通所介護の有効性、広めるための今後の課題について考えます。
31 民間病院の危機 佐藤眞杉さん(日本病院会副会長・佐藤病院理事長)村上信乃さん(日本病院会副会長・旭中央病院名誉院長)
過去3年間で破綻した民間病院はおよそ120にも上ります。今回は地域の医療を支える民間病院の危機について、大阪のある病院を例に考えます。この病院は平成14年、日本医療機能評価機構の認定基準を参考に、病院を新築移転しました。高度医療器具を設備して医療の質を高め、外来患者が多くなったにも関わらず、赤字に陥る民間病院の厳しい現実を探りました。
32 民間病院の危機2 木野昌也さん(北摂総合病院院長)梶原優さん(日本病院会常任理事、日本医療経営コンサルタント協会理事)
私達が利用する病院には公的と民間の二種類があります。診療内容に差がないので普段はあまり意識しませんが、経営の中身には大きな違いがあるようです。様々な費用に免除や補助金がつく公的病院に対し、民間病院はほぼ自己負担です。何故このような違いがあるのかを考えます。
33 さまよえる医療難民
 女性医師を眠らせない
橋本葉子さん(東京女子医科大学名誉教授・理事・日本女医会前会長)渋谷博美さん(国立病院機構大阪医療センター)
医師全体の数の中で、男性医師の割合が減り、女性医師の割合が増えています。医師不足が社会問題となる現在、そこに浮かび上がったのは、現場を離れていく女性医師の存在です。医師免許取得後11年目の女性の場合、その2割が現場から離れています。今回は、女性医師のおかれている現状(妊娠・出産・育児との両立)を捉え、そこから見えてくる課題と解決策について考えました。
34 女性医師は
医師不足の切り札か
瀧野敏子さん(NPO法人ejnet代表理事、ラ・クォール本町クリニック院長)陳若富さん(独立行政法人国立病院機構本部近畿ブロック事務所医療課長)
女性医師は医師数全体の16.5%を占めます。女性医師へのサポート体制は病院によって差があり、様々なサポートで多くの女性医師が働く大阪厚生年金病院と、女性医師不足に悩む国立舞鶴医療センターを通して、地方で女性医師が働くことの難しさ、サポート体制の広がりの難しさ、そして地方医療のあり方を考えます。 
35 ナース不足で病院崩壊!? 久常節子さん(日本看護協会会長)木村厚さん(全日本病院協会常任理事、木村病院院長)
平成18年4月の診療報酬改定で看護師の配置基準が改められ、1人が受け持つ入院患者数が10人から7人に減りました。過重労働の緩和や患者への手厚い看護が狙いですが、これにより看護師の病院間の引き抜きや都会の病院への移動が起こりました。新制度により看護師不足は解消するのでしょうか。それとも、ますます不足していくのでしょうか。看護師配置7対1を考えます。
36 ナースの内診問題 神谷直樹さん(日本産婦人科医会常務理事)岡本喜代子さん(日本助産師会専務理事)
産婦人科で働くナースには、看護師と助産師がいます。私達はその違いをあまり意識しませんが、助産師ができる内診を、多くの病院で本来はすることができない看護師が行っていた事が分かり、刑事事件にもなる大問題に発展しました。なぜ今まで誰も問題視しなかったのか、国の対応や現場の実態はどうなのかを見ていきます。
37 さまよえる医療難民
 産科医集約
内野直樹さん(社会保険相模野病院院長)前田津紀夫さん(前田産科婦人科医院院長)
今、日本全国で起きている産科医と助産師不足。出産の現場に過重労働がのしかかります。静岡県焼津市では、5つの産科医院が連携して、少ない人的資源を活用しています。また、神奈川県相模原市では、厚生労働省のモデル事業として、近隣の産科病院の集約化を進めました。今回は、周産期医療の現場で起きている現実と試みを紹介します。
38 さまよえる医療難民
 ADRの挑戦
和田仁孝さん(早稲田大学法務研究科教授)水摩明美さん(市立豊中病院医療安全管理室室長)
医療をめぐるトラブルの裁判が増えている今、ADR(裁判外紛争手続き)と呼ばれる裁判によらない解決方法が模索されています。院内に仲介役を置き、トラブル解決を図る大阪の豊中病院を通し、なぜ裁判よりもADRなのか、患者や家族は何を望み、病院は患者のクレームにどう対応していくのかを考え、医療紛争解決の道を探ります。
39 夜勤72時間制限の波紋 小川忍さん(日本看護協会常任理事)古城資久さん(赤穂中央病院理事長、全日本病院協会理事)
2006年の診療報酬改定で、看護師の労働環境を改善するために夜勤を月に72時間以内としました。そのため夜勤専門のアルバイト看護師を入れるなど変化が生じ、看護師を集められず、病棟や夜間の救急を閉鎖する病院も増えています。また、夜勤回数が減り看護師は夜勤手当が減りました。改善策が生んだ意外な波紋を考えます。
40 さまよえる医療難民
 潜在看護師を掘り起こせ!
楠本万里子さん(日本看護協会常任理事)野呂昌子さん(秦野赤十字病院看護部長)
看護師不足により、十分な医療の提供ができないという悲鳴が聞こえますが、看護師全体の数の不足ではなく、資格を持っているのに働いていない看護師が多いのです。番組では、55万人とも言われる潜在看護師に、現場復帰を促す病院側の様々な努力を追い、潜在看護師を戻すことができた成果と課題を考えます。

出演者の所属は収録当時のものです